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「フットスクエア森田店長の日々徒然」アルバイト審判に求められる資質とは?(8)―審判員のポジショニング

こんにちは。森田です。

ブラジルワールドカップが終わっても、皆様のフットサルへの変わらぬご愛顧、お待ち申し上げております。

(8)―審判員のポジショニング

今日は少しテクニカルな話になりますが審判のポジショニングについてお話させていただこうと思います。審判をやられている方々にはすでにご存知のものかと思いますが、アルバイトの子達に任せるために噛み砕いて解説しているものをご紹介させていただけたらと存じます。


対角線式審判法とは

サッカーにおいてもフットサルにおいても、競技規則には対角線式審判法という言葉が出てきます。これはどういうことかというと、サッカー競技規則に次のように解説されています。


1)プレーを主審と副審で挟んで、異なる角度から監視することにより、より正しい判定を行うことができる。
2)フィールドのどの場面でプレーが行なわれても、3人の審判員の内、誰かが比較的近くで監視することができる。したがって、逆襲などの速い展開においても、3人とも決定的にプレーから離されることは少ない。
[中略]
4)得点を含め、ボールの全体がフィールドの外に出たときの判定が、比較的近くで、より的確にできる。
5)いたずらに動く必要がなく、余力を持ってゲームコントロールを行なうことができる。

サッカー競技規則 2011/2012 日本語版付録


フットサル競技規則に「対角線式審判法を広く用いる」という記述があるものの、資料が見つからなかったのでサッカー競技規則より拝借いたしましたが、審判が監視すべきエリアを2人の審判員で外側から「対角線」を形成することで、判定に必要な視野を確保することが可能になると考えられているのが対角線式審判法ということのようです。

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余談ではありますがいろいろ調べていると、サッカーの主審が対角線式審判法に基づいてポジショニングするときに、ピッチ上を走るルートが各サイドの左コーナーフラッグを結んだ「対角線」を描くために対角線式審判法と呼ばれている、という記述が散見されましたが、フットサルでも対角線式審判法という言葉が用いられていることを考えますと、「対角線」は主審の走るルートではなく2人の審判の視野の取り方の形についての名称と考えられます。


ポジショニングのポイント

審判の仕事はどこの誰にでもできるものではなくある程度の知識と素養が必要なわけですけども、アルバイトの子達が審判をやる上で、それがビギナーのフットサル大会であれ最低限の技術基準はどこなのかというのをしばしば思い悩みます。完璧なポジショニングを求めるべきなのかという自問自答も過去にはありましたが、今ではほとんどポジショニングについては問題ないレベルで理解してくれています。

今回はポジショニングの講習で使った資料を使いながらポイントを絞って解説させていただけたらと思います。


・ゴールの判定をするときはゴールラインをまたぐ

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最初のポイントはゴールの判定をするときはゴールラインをまたぐ。これはまぁ当たり前といえば当たり前なわけですが、ゴールかゴールでないかの判断は審判として最優先事項でありますのでそのためのポジショニングも然りということです。対角線式審判法は2人の審判がそれぞれのゴールラインを監視するための役割分担という意味合いも含んでいるのです。

また、ゴールの判定をするときというのは予告なく突然にやってくるという意識をもち、展開を読んでポジショニングすることが肝要であります。一方のチームが攻め込んでいるときにも攻められている側のゴールラインだけでなく、カウンターの展開に備えて攻めている側のゴールラインにどちらの審判が対応するかという役割分担も必要です。


・インプレー中にはプレーエリアに入らない


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審判員のためのガイドラインでは「後方から2人目の守備側競技者のライン」に位置するという解説がされていますが、「プレーエリアに入らない」という言葉を勝手に作ってしまいました。これはもちろん必要があればプレーエリアに入ってもいいという前提のもとではあるのですが、まずは視野を90°以内に収めることを重点的に考えた結論です。

フットサルでは選手と選手の距離が近いためにボール周辺以外でもファウルが起こりやすいため、ボール周辺以外でのファウルをとれるようになるには、まずはその状況が視界に入っていないといけないということが言えます。そしてやはり90°以上外側の視野で起こったことは仮に見えたとしても判断するのはとても困難であるわけです。また審判は誰がやっても多少はボール周辺に意識が偏ってしまう傾向があります。

この点で2人の審判員がどうポジショニングするかということは高等な判断が求められるものではありますが、ボールに充分近づくことも必要としながらも、まずは対角線式審判法の理念に基づき、視野をとってボールと全員のフィールドプレーヤーと反対側の審判を視野に入れることを優先することとしています。


・プレー再開時のポジショニング

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これまで挙げた2つの点は覚えてしまえば無意識に行ってしまえるものではありますが、慣れない審判が右往左往してしまうのはこの点かと思います。プレー再開時というのは一旦アウトオブプレーになった後に行うキックオフ、キックイン、コーナーキック、ゴールクリアランス、フリーキックなどの際のポジショニングということです。

基本的には一人の審判はボールの近辺でボール周辺の違反などを監視し、もう一人の審判は攻められている側の後方から2人目の守備側競技者のラインに位置することで次の展開に備えることになります。それぞれの再開方法での細かい解説は割愛させていただきますが、この役割分担によりどちらのゴールサイドを監視するかという役割分担が変わるポジションチェンジが生じてきます。

あとはポジションチェンジをするためにいかに走れるかということが勝負となってくるわけですが、その辺のことについては次回以降に委ねさせていただけたらと思います。


的確なポジショニングをするということ

対角線式審判法はやればやるほどよくできた方法であると舌鼓を打つことがしばしばあります。少なくとも以上の点を進めてきた結果、アルバイトの子でもある程度の判定ができるのではと思えるようになりました。

前回お話させていただいた内容に沿うと、ポジショニングは「インプット(認識する)」ための手段であります。常日頃から一生懸命に競技規則の内容を理解していても、まずは審判が見えていなければ的確な判定はできないのだなということの証左が、適切なポジショニングを啓蒙することで得られた気がしました。


ということで今回はこの辺にさせていただきたいのですが、ほとんどの方には超退屈なお話であったことは存じております。読んでくださった方、本当にありがとうございました。

■著者プロフィール■

森田 真一 1979年生まれ。紆余曲折あったあと、2009年12月からフットスクエア江東・森下ショップリーダー(店長)。
Twitter:
@Shinichi_dingo (森田 真一)
@FOOTSQUARE_mori (フットスクエア江東・森下)
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