サッカーファンのためのフットサル情報サイト デジタルピヴォ!

ピヴォ! ニュース記事

【フットサルW杯・試合レポート】決勝戦・スペイン対ブラジル戦マッチレポート『セレソンは自由奔放なオフェンシブなチームではなく、ディフェンスにまず主眼を置く集団なのだ』

『デジタルピヴォ!plus』(フットサル100%の有料WEBマガジン)からの引用です。

News20121118021.jpg

文・写真◆座間健司

それはひとつのニュースだった。

ある南米の記者が不満気に問いただす。

「前半はとても守備的に戦っていました。そしてシュートはゼロでした」

ブラジル人ではない彼はこういいたいのだ。前半は全くブラジルらしくない。攻撃をしていなかったじゃないか。

そんな質問の意図を汲み取ったのか。現在フットサルの潮流を知らない記者に対して、ヴィニシウスは諭すようにいう。

「スペインと対戦するとき、ボールを長い時間持てば、彼らのカウンターを食らう危険性が高まります。それが問題でした。ですから、もっと確実に、リスクを排除して、プレーをしなければならなかったんです。1本もシュートはなかったですが、私たちはとてもいいプレーをしました。私たちは試合をうまく読みながらプレーをできたという感触を手にしています」

セレソンのキャプテンの言葉は今のブラジル代表を的確に表現している。決勝のブラジルは堅かった。寂しく思われる方もいるかもしれない。華麗な個人技からゴールを奪ってこそ、ブラジルだと怒る方もいるかもしれない。ただ規律あるディフェンスなしには現代フットサルは勝てない。それは事実だ。ブラジルもディフェンスに重きを置くようになってから世界王者の座を取り返した。ファルカンを筆頭に華麗な個人技というステレオイメージが世界中に流布しているが、そのイメージは実際のブラジルとは異なる。セレソンは自由奔放なオフェンシブなチームではなく、ディフェンスにまず主眼を置く集団なのだ。

決勝戦、スペインに試合の主導権を握られた。

マルコス監督は序盤をこう振り返る。

「私たちが試合にのめり込む前に彼らは力強いプレスをかけてきました」

スペインのアグレッシブな前線からのプレスを前にブラジルは攻撃の手を封じられた。またヴィニシウスがいうようにリスクマネージメントを優先し、ブラジルはボールを持たなかった。ボールを持つときは確実に前線で起点となるピヴォのジェの懐に入ったときだけ。ブラジルは自分たちのディフェンス陣形のバランスを崩さないようにシビアに試合を進める。

「序盤は難しいゲームでした。スペインはいいプレーをし、僕たちよりも多くの決定機をつかんでいた」

フェルナンジーニョはいう。小柄な点取り屋がいうようにブラジルは前半、相手チームに主導権を握られた。ただ大事なのは失点しなかったことだ。シュートをまともにスペインゴールに飛ばせなかったが、ヴィニシウスの言葉を借りれば、それは「試合をうまく読みながらプレーをしていた」ということになる。前半の嵐に耐えて、彼らは後半に備えていた。

後半、スコアボードが大きく動き始める。

続きは→[W杯座間レポート/ブラジルサイド]新しいブラジルが勝ち取った2つ目の星(スペイン対ブラジル戦マッチレポート)(デジタルピヴォ!plus)


オススメ大会情報

オススメ個人参加

ピヴォ!最新コメント