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「フットスクエア森田店長の日々徒然」アルバイト審判に求められる資質とは?(12)―「ファウル・不正行為」と「プレーの再開」についてのちょっと細かいお話をします

こんにちは。森田です。

錦織くん、すごかったですね。決勝戦は残念でしたが。いちおう私これでも中学の頃にテニスやっておりまして、なので錦織くんの快挙にはめちゃくちゃ胸が踊ったのです。大舞台のテニスの試合を見てると今でも思い出します。試合の緊張感、ボールの感触、手にスーッと冷や汗が流れる感じ。テニスーっとね。(失礼いたしました)


(12)―「ファウル・不正行為」と「プレーの再開」についてのちょっと細かいお話をします

今回お話させていただくのはちょっと専門的かなと思うことではあるのですが、アルバイトの子でも時どき質問してくることがあるようなことをテーマにしてみました。本当はかなり重要なことではあるのですが、頭に入りにくいことなのでなんとかわかりやすくまとめてみたいと思い、このテーマを選ぶに至りました。


ファウルとなるための基本的条件

まず始めにファウルと判定するときには、「直接フリーキックで罰せられるファウル」で7項目の程度を判断する反則+3項目のその他の反則、「間接フリーキックで罰せられるファウル」にはゴールキーパーに関する4項目の反則+その他5項目の反則が規定されていることを知っておくことが必要です。

しかし以上の反則が試合中に行われたとしても、ファウルと判定されない場合もあることはなかなか一般に理解されていません。

反則をファウルとして判断するためには、次の条件が満たされなければならない。

●競技者、または交代の進め方に従わずピッチ内に入った交代要員によって犯される。
●ピッチ内で起きる。
●ボールがインプレー中に起きる。

フットサル競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン 2013/2014


反対に言うと、交代要員が反則した場合、ピッチ外で反則が起きた場合、アウトオブプレーで反則が起きた場合は、どんな反則でもファウルではないのです。

翻って不正行為としては、競技者に対して7項目、交代要員に対して4項目の警告となる反則、7項目の退場となる反則が規定されていて、それらの反則が起きた場合は、審判は試合開始前から試合開始後に選手がピッチからいなくなるまでの間にいつでも、警告もしくは退場の判断をしなければいけません。

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図に示すところでは、ファウルとなるのはAのインプレー中にピッチ内で起きた反則のみが対象ということになります。

Bのインプレー中にピッチ外で反則が起こる、ということはごく稀ではありますが、プレーの一部として選手がピッチ外に出ている場合にファウルとなる反則があっても、ファウルとすることができないという細かい話があります。実際ファウルとしたところでどこからフリーキックを行うのかという問題が残るわけですが、結局ファウルにはできないということです。しかし反則が警告もしくは退場にあたるものであれば、プレーを止めて対応する必要があります。

Dのピッチ内でアウトオブプレーで起きる反則というのは、キックインやコーナーキックが蹴られる前に相手を押さえるなどの行為がよく見かけるところです。この場合もファウルとすることはできませんが、ボールが蹴られる前に相手を押さえているようなら試合を止めて注意しなくてはいけません。繰り返し行われるようなら警告で対応します。

Eのピッチ外でアウトオブプレーでの反則というのは何らかの乱暴な行為がほとんどだとは思いますが、これもいちおう不正行為の判断の範囲であります。

競技規則を読むとさらに細かいケースについてたくさんのことが書いてあり、本を読むのが好きな人でも気が滅入るような内容ですが、これらのざっくりとしたイメージを持っていただくと少しは読みやすくなるのではないかと思います。


反則の後のプレーの再開方法

アルバイトの子達が悩みがちなのは、普段なかなか起こらないようなことでも警告や退場などの判断ができたとして、その後どうするか、ということです。先ほどの図に基づくと、Aのインプレー中にピッチ内で起きた反則については、ファウルに関しては直接フリーキックもしくは間接フリーキックで再開し、ファウルでない不正行為(例えばシミュレーション)は間接フリーキックで再開します。

Bのインプレー中にピッチ外で起こった反則は、基本的にプレーを停止したときにボールがあった場所からドロップボールで再開します。しかしピッチ外に出てしまった選手を、相手チームの選手がピッチ内に戻るのを防ごうとピッチ外に出てその選手を押さえた場合など、相手に不利益をもたらすような不正行為があった場合は、プレーを停止したときにボールがあった場所から相手チームの間接フリーキックで再開します。

A,Bとは別にして覚えておいたほうがいいものとして、Cのインプレー中に交代の違反があってプレーを停止したときは、そのときにボールがあった場所から相手チームの間接フリーキックで再開します。

そしてD,Eのアウトオブプレーでの反則はすべてその前の判定に沿って勧めます。キックインでの再開前にどんな不正行為があってもキックインで再開し、直接フリーキックを行う前にどんな不正行為があっても直接フリーキックで再開します。

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直接/間接フリーキックは反則のあった場所から行う

最後に蛇足ではありますが、「直接フリーキックで罰せられるファウル」にも「間接フリーキックで罰せられるファウル」にも、「直接/間接フリーキックは反則のあった場所から行う」と規定されています。審判のライセンスを持っている方はほとんど理解されていますが、やはり中には「ボールがあった場所」と混同してしまうケースがあります。

よくいわれる例えとしては、ディフェンダーが自陣のペナルティエリア内で相手の選手を殴ったら、ディフェンダーのチームが相手ハーフ内に攻め込んでいたとしても相手チームにペナルティキックが与えられる、というものがあります。フリーキックはボールがあった場所とは関係なくファウルのあった場所から行うので、この場合はペナルティキックとなります。

そこまで極端ではない例として、2012年のナビスコカップ第4節のセレッソ大阪対サンフレッチェ広島の試合では、セレッソの選手がドリブルでペナルティエリアに侵入しようと試みたときに、ボールはペナルティエリアに入らずに動いていたのに対して、ドリブルしていた選手をディフェンダーがトリップした場所がペナルティエリアの中だったということがありました。もちろん判定はペナルティキックでしたが、サンフレッチェの選手はしばらく納得のいかない様子でした。

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今日お話したことはあんまり具体的でないのでちょっとわかりづらかったかもしれませんが、この辺の理解が進むと審判としてはかなり落ち着いてジャッジができると思います。また、レアケースに対してしっかり対応できると選手との信頼関係は確実によくなるものと思いますので参考にしていただけたら幸いです。


そして今回も告知でありますが、前回の新企画に引き続き、系列店のフットスクエア門前仲町をデジタルピヴォさんで紹介していただきました。よろしくお願い申し上げます。

【新企画】「フットサルな女神」vol.2フットスクエア門前仲町編
http://pivo.co.jp/11vol2.php

☆これまでの連載記事はこちら☆
(1)―レベルの低いフットサル大会は審判のレベルが低くても大丈夫?
(2)―ワンデイ大会の参加チームは選手?お客様?
(3)―アルバイト審判が誤審しました!どーする?
(4)―ゲームをコントロールする
(5)―サッカーの審判とフットサルの審判、どっちが大変?
【W杯直前】―フットサル審判からみる「ゴールラインテクノロジーが迎える初のワールドカップ!」
【W杯直前】―審判のジャッジとコミュニケーション
(6)―ワンデイフットサル大会がそもそも抱えている困難
(7)―審判の判断力について
(8)―審判員のポジショニング
(9)―フィジカルコンタクトを判定する
(10)―キックインの進め方についてお話します
(11)―判定基準を変えるという判断、についてお話します

■著者プロフィール■

森田 真一 1979年生まれ。紆余曲折あったあと、2009年12月からフットスクエア江東・森下ショップリーダー(店長)。
Twitter:
@Shinichi_dingo (森田 真一)
@FOOTSQUARE_mori (フットスクエア江東・森下)
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■フットスクエアのフットサル大会■
「今週も、フットサルで集 まろう」をテーマに、フットスクエア江東・森下では毎週土日にフットサル大会を開催しています。そしてオンリーワンのフットサル大会をめざし、様々な企画 大会を提案しています。焼肉屋の牛角さんとコラボした『ぎゅーかくかっぷ』、勝てなかったチームだけを集めた『勝ちたいんや』、プレー時間70分を追求し た『けりまくり007(セブン)』『勝つまで帰れま10(テン)』などなど。たくさんの楽しみ方がつまったフットサル大会にぜひお越し下さ い


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