サッカーファンのためのフットサル情報サイト デジタルピヴォ!

ピヴォ! ニュース記事

「フットスクエア森田店長の日々徒然」【W杯直前】―審判のジャッジとコミュニケーション

こんにちは。森田です


◼︎ある日のこと

常日頃フットサル審判のお話をさせていただいているわけですが、いざ自分が審判をやったときにうまくいかくないことも少なくはないものです。今回はそのことからお話しさせていただきます。

つい2、3週間ほど前のことですが、僕自身が審判をやったときのこと。当日の審判の数が足りず十分な休憩がとれない中、気温が高くコンディションは最悪でした。そのコンディションでフットサル大会に突入してしまった責任は僕にあるのでいいわけのしようがないのですが、細かいものから大きなものまでファウル連発、カードが乱れ飛ぶフットサル大会になってしまいました。参加チームのみなさん、本当に申し訳ありません。それでも笑顔で大会を終わっていただいたチームのみなさん、本当にありがとうございました。

その日の1試合のうち、僕自身がとてもうっかりな間違いをしてしまった一幕がありました。強引なファウルがあって『警告だ!』と思い、笛を鳴らし選手に駆け寄りイエローカードを提示しました。すると提示された選手がかなりビックリしている表情を浮かべています。その顔を見てすぐに気付きました。

イエローではなく、レッドカードを出していたのです。

自分ではカードが黄色であることを確認して提示したつもりでした。しかしいつもイエローカード・レッドカードは2枚とも収納できるポケットがあるケースにいれて左胸に入れているのですが、前の試合でレッドカードを提示したあとにイエローカードと同じポケットにレッドカードをうっかり入れてしまっていたので、2枚のカードをつかんで提示してしまい選手側には赤い色を見せた格好になってしまったのです。というわけなので持った感じですぐに気付いたのです。

そこで僕は「あ、すみません。間違えましたー」と笑って謝りました。

その対応が正しいのかどうかはわかりませんが、その場はみなさん納得していただけたいうでした。笑って謝ることがNGなときもあるでしょう。ただ、そうゴマかしちゃうことも一つの手段なのかな、と学んだサッカーの試合がありました。


◼︎南アフリカワールドカップ準決勝 ブラジルvsオランダ

moritatencho13.jpg

日本人審判が初めて挑むワールドカップ準決勝となったブラジル対オランダ戦。当時すでに僕も審判の仕事をしていたので、審判目線に偏って西村雄一審判が笛を吹く試合に見入りました。前半は「ファウルじゃないんじゃないかな」というファウルがいくつかあったような気がしていて後半に悪い影響を及ぼさなければいいなと思っていましたが、ときおり見せる西村審判の笑顔がワールドカップという舞台に不似合いな気もしつつ、一流選手とのコミュニケーションがどう通っているのか稚拙な自分には読み取れず不気味な感じで後半が始まりました。

だんだんプレーが激しくなるなか後半30分頃に、フェリペメロがロッベンを踏みつけたシーン。西村審判が落ち着いてレッドカードを提示し、審判目線の観客としてガッツポーズしたのですが、その少し後でした。

カカのスローインを邪魔した選手に反スポーツ的行為でイエローカードを出そうとした西村審判はパンツのポケットからレッドカードを出してしまいます。慌ててイエローカードをに変えて提示するのですが、僕には笑ってゴマカしたように見えました。いつもの毅然とした表情の間にこぼす笑顔よりかは「ごめんね!」がこもった笑いが浮かんだように見えたのです。


◼︎審判というスポーツ

前回はブラジルワールドカップが機械判定が迎える初のワールドカップであることを紹介させていただきましたが、それでもなお最終判定のすべては主審に委ねられます。もちろんピッチの外、試合の終わった後には、審判の判定が正しかったかどうかの判定はカンファレンスが行われるのですが、試合中の判定はすべて審判によって最終決定されます。

試合を観るという立場の方からは、仮に審判の間違いがあってもそれも含めて最終決定とされることが受け入れられない方もいると思います。それは現状の方法での不利な点であるかもしれません。しかしサッカーの審判は止まらない時間の中で何百もの判断を的確に行うことを目標に試合に臨みます。緊迫したスリリングな時間を作り出しているのは、止まらない時間を作り出す審判の力もあってのことだと僕は思います。

また仮に時間を止めて主審の間違いを正すルールができたとして、選手はピッチ外の新たな判定者に意見を言う機会はおそらくないでしょう。ピッチの中で審判と選手がコミュニケーションをとりながら試合が進められるのは現状の方法の有利な点だと考えることもできます。僕自身、あの瞬間に笑ってゴマカした西村審判に、ジャッジするというということは同時にコミュニケーションをとる存在としてピッチに立っているのだということを教わった気がしています。もちろん、笑ってゴマカせばいいということではありませんが(笑)。

ただもっと知られてほしいと思うことは、審判はジャッジするたびに神経をすり減らすわけですが、大舞台の後半30分に笑顔を見せるには精神力だけでなくスタミナも必要です。無駄口も叩かずヘトヘトに走り続けてなお、感情の昂ぶっている相手に笑顔を見せるなどスタミナのない人間には絶対に不可能だと思います。目の前に起きたことを即時に判断していくことも含めて、「審判というスポーツ」を自分はやっているなーと、審判をしながらたまに思うことがあります。

moritatencho14.jpg

ここまで読んでいただいた方はぜひ、ワールドカップでは審判にも注目しながら楽しんでいただきたいと思います。

余談ですが、世界最高の呼び声高いハワード・ウェブ審判は、ブラジル に似せた室温40度、湿気80%という環境で、ダッシュ150m×20本のトレーニングを2週間続けているそうです。

最高の審判も暑さと多湿のW杯へ黙々トレ

ヤバいですね。。

■著者プロフィール■
森田 真一 1979年生まれ。紆余曲折あったあと、2009年12月からフットスクエア江東・森下ショップリーダー(店長)。
Twitter:
@Shinichi_dingo (森田 真一)
@FOOTSQUARE_mori (フットスクエア江東・森下)
foot4.jpg

■フットスクエアのフットサル大会■
「今週も、フットサルで集 まろう」をテーマに、フットスクエア江東・森下では毎週土日にフットサル大会を開催しています。そしてオンリーワンのフットサル大会をめざし、様々な企画 大会を提案しています。焼肉屋の牛角さんとコラボした『ぎゅーかくかっぷ』、勝てなかったチームだけを集めた『勝ちたいんや』、プレー時間70分を追求し た『けりまくり007(セブン)』『勝つまで帰れま10(テン)』などなど。たくさんの楽しみ方がつまったフットサル大会にぜひお越し下さ い>>詳しくはコチラ


オススメ大会情報

オススメ個人参加

ピヴォ!最新コメント